はじめに
40代からの恋愛では、お互いに過去の恋愛経験があることも珍しくありません。
離婚を経験している人もいれば、長く付き合った恋人と別れた人もいるでしょう。
関係が少し深くなってくると、
「前の夫はこんな人だったんです。」
「元彼には本当に苦労しました。」
と、女性から過去の恋愛について聞くこともあります。
そんなとき、
「それはひどいですね。」
「そんな男とは別れて正解ですよ。」
「僕なら絶対そんなことしません。」
と女性に同調したくなる男性もいるでしょう。
女性の味方になっているつもりです。
しかし、恋愛塾ではおすすめしません。
女性が元夫や元彼の悪口を言ってきても、一緒になって相手を批判しない。
むしろ、ここに40代男性だからこそ見せられる「大人の余裕」があると考えています。
今回は、なぜ過去の恋愛の悪口に乗らないほうがいいのか、そして実際にどんな会話をすればいいのかをお話しします。
まず自分から元妻・元彼女の悪口を言わない
これは以前の記事でもお伝えしている基本です。
離婚には、それぞれ事情があります。
長く付き合った恋人と別れるまでにも、さまざまな出来事があったでしょう。
だから、不満があること自体は不思議ではありません。
しかし、新しく出会った女性の前で、
「元妻は本当にひどい人だった。」
「全部あっちが悪かった。」
「元彼女には散々な目に遭わされた。」
と話し続けるのはおすすめできません。
それを聞いた女性は、
「私も別れたら、いつかこんなふうに言われるのかな。」
と感じるかもしれないからです。
しかも、目の前の女性は元妻や元彼女を知りません。
どちらの言い分が正しいのか判断することもできません。
過去について聞かれたら必要な範囲で答える。
しかし、相手を必要以上に悪く言わない。
それだけでも、その男性の人柄は伝わります。
もっと気をつけたいのは「女性が元夫の悪口を言ってきたとき」
実は今回、一番お伝えしたいのはこちらです。
女性自身が、
「元夫は本当に自分勝手だったんです。」
「家のことを何もしてくれなくて。」
「元彼には本当に振り回されました。」
と話してきたとします。
ここで多くの男性がやってしまうのが、
女性と一緒になって元夫や元彼を批判することです。
「それはひどい男ですね。」
「別れて正解ですよ。」
「そんな旦那さんだったら離婚して当然ですね。」
その場では女性も、
「そうなんですよ!」
と話が盛り上がるかもしれません。
自分も、
「彼女の気持ちを理解できた。」
と思うでしょう。
でも、そこで終わらないのが人の感情の難しいところです。
その場で盛り上がることと、信頼されることは違う
その日の会話では、元夫の悪口で盛り上がった。
ところが女性が夜、一人になったとき、
ふと昔のことを思い出すかもしれません。
元夫にも優しかった時期があった。
一緒に旅行したこともあった。
子どもが生まれたときは二人で喜んだ。
困ったときに助けてもらったこともあった。
何年、何十年という結婚生活なら、嫌な思い出だけだったとは限りません。
すると、
「あそこまで言わなくてもよかったかな。」
という気持ちになることもあるでしょう。
さらに、あなたが元夫を強く批判していたら、
「でも、あなたはあの人のことを何も知らないよね。」
と感じる可能性もあります。
ここが重要です。
人間の感情は、
好きか嫌いか。
良い人か悪い人か。
そんなに単純ではありません。
だからこそ、他人の過去の恋愛を簡単に裁かないことです。
相手の元夫・元彼を「敵」にしない
女性が元夫の不満を話している。
だから、
「自分はあなたの味方です。」
と示したくなる。
その気持ちは分かります。
しかし、
女性の味方になることと、元夫の敵になることは別です。
女性の気持ちには寄り添う。
でも、知らない相手を悪者にはしない。
例えば、
「それは大変でしたね。」
「そんなことがあったんですね。」
「それは辛かったでしょうね。」
ここまでは女性自身の気持ちを受け止めています。
元夫の人格を評価しているわけではありません。
この違いは大きいと思います。
恋愛塾なら、あえて「良かったこと」を聞く
ここからが恋愛塾でおすすめしたい会話です。
例えば、女性が、
「結婚生活は本当に大変だったんです。」
と話してきたとします。
そこで、
「そんな辛い思いをしながら、○年間も結婚生活を続けられたんですね。」
と一度受け止める。
そして、
「それでも長く一緒にいられたのは、どんなところが良かったからなんですか?」
と聞いてみる。
あるいは、
「大変なことも多かったと思いますが、楽しかった思い出もありますか?」
と聞いてみる。
すると、
「子どもが小さい頃は、よく家族で旅行に行っていました。」
「仕事にはすごく真面目な人だったんです。」
「付き合っていた頃は本当に優しかったですよ。」
そんな答えが返ってくるかもしれません。
そのとき、
「そうなんですね。そんな素敵なところもあったんですね。」
と受け止めればいいのです。
無理に元夫を褒める必要はありません。
事実を知らない以上、
「素晴らしい旦那さんだったんですね。」
とまで断定する必要もありません。
女性自身が語った良かった部分を、そのまま肯定する。
それで十分です。
なぜ過去の「良かったこと」を思い出してもらうのか
目的は、元夫との復縁をすすめることではありません。
まして、
「あなたにも悪いところがあったんじゃないですか?」
と女性を責めることでもありません。
大切なのは、
その人の人生そのものを否定しないことです。
例えば10年間結婚していた女性なら、その10年間も彼女の人生です。
元夫を全否定することは、場合によっては、その女性が過ごしてきた10年間まで否定するように受け取られることがあります。
だから、
「いろいろあったけれど、良いこともあったんですね。」
と受け止める。
過去を消そうとしない。
過去の男性と競わない。
私は、そこに大人の余裕が表れると思っています。
元夫より「自分のほうがいい男」とアピールしない
もう一つ注意したいのが比較です。
女性から元夫への不満を聞いて、
「僕ならそんなこと絶対しませんよ。」
「そんな旦那より、僕のほうが大切にします。」
と言いたくなることがあります。
しかし、これも必要ありません。
まだ付き合ってもいない段階なら、なおさらです。
本当に誠実な男性かどうかは、これからの行動で女性が判断します。
自分から、
「俺のほうがいい男だ。」
と宣言する必要はありません。
過去の男性を下げて、自分を上げない。
これも大人の恋愛では大切だと思います。
離婚協議中なら、さらに慎重になる
特に注意したいのが、まだ離婚が成立していない場合です。
別居中。
離婚協議中。
調停中。
訴訟中。
財産分与や親権などについて話し合っている。
このような状況では、夫婦間の問題がまだ法的にも現実的にも継続しています。
ここで男性側が一方の話だけを聞いて、
「旦那さんが全部悪い。」
「そんな人とは早く離婚したほうがいい。」
などと安易に踏み込むべきではありません。
夫婦間の事情は、第三者には分からないことがあります。
まして法的な問題が絡んでいるなら、恋愛相談とは別の話です。
話は聞く。しかし、判定しない。
気持ちには寄り添う。しかし、離婚について安易に助言しない。
この距離感を意識したほうがいいでしょう。
これは「元彼」の話でも同じ
結婚していた相手だけではありません。
元彼。
以前付き合っていた男性。
婚約していた男性。
すべて同じです。
「あんな男のどこが良かったんですか?」
という言葉も、私はおすすめしません。
それは、
「そんな男性を選んだあなたの判断もおかしかった。」
という意味に聞こえてしまうことがあるからです。
それよりも、
「当時はどんなところが好きだったんですか?」
と聞く。
こちらのほうが、相手の過去を尊重しています。
過去の恋愛を聞く目的は、
元彼を採点することではありません。
目の前の女性を理解することです。
「共感」と「同調」は違う
今回の記事で覚えておいてほしいのは、この違いです。
女性が、
「元夫との結婚生活は辛かった。」
と言ったとき、
「それは辛かったですね。」
これは気持ちへの共感です。
一方で、
「そんな最低な旦那とは別れて正解ですよ。」
これは相手への批判への同調です。
似ているようですが、まったく違います。
女性の気持ちは受け止める。
でも、自分が知らない人の人格までは評価しない。
この距離感を持てる男性は、大人だと思います。
恋愛塾が一番伝えたいこと
40代になると、誰にでも過去があります。
離婚。
失恋。
失敗。
後悔。
楽しかった思い出。
忘れられない人。
そのすべてを含めて、今のその人があります。
新しく恋愛を始めるからといって、過去を否定する必要はありません。
女性の過去の男性と戦う必要もありません。
元夫より自分が優れていることを証明する必要もありません。
女性が過去の恋愛について話してくれたなら、
批判するのではなく、
「そんな人生を歩いてきたんですね。」
と受け止める。
そして、その中に良い思い出があるなら、それも否定しない。
私は、それこそが40代男性に持ってほしい**「男の余裕」**だと思っています。
まとめ
女性が元夫や元彼への不満を話してきたとき、
一緒になって悪口を言えば、その場では盛り上がるかもしれません。
しかし、大切なのは、
その場の盛り上がりではなく、その後に残る信頼です。
だからこそ、
・自分から元妻や元彼女の悪口を言わない
・女性の元夫や元彼の悪口にも乗らない
・女性の辛かった気持ちには寄り添う
・知らない相手を簡単に評価しない
・過去の良かった思い出まで否定しない
・過去の男性と自分を比較しない
・離婚協議中などは特に踏み込みすぎない
この姿勢を大切にしてください。
女性の味方になるために、過去の男性を敵にする必要はありません。
他人を下げることで自分を良く見せるのではなく、
相手の過去も含めて尊重できる。
それが、40代からの恋愛で私が考える、
本当の「大人の余裕」です。


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